思い出したように時々、夜中一人で泣いちゃったり

かなり痛い文章かも。痛いのがキライな方はご遠慮ねがいます。

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五時半のベルが鳴る。

しかしながらグダグダしぶってる私に先輩が一言。
「とっとと歯医者に行け！！」

と、いうわけで
親知らず抜歯の為、会社近くの歯科へ。
今回は左下。

抜歯の恐怖は目の切開手術より酷かった。
大体、歯医者が怖いがゆえに
根性で十五年間歯の健康を保ってきたというのに
親知らずなんて自分の与り知らぬところで
痛い思いをしなきゃいけないなんて、割に合わない。
高いところが苦手。
犬が苦手。
その次に嫌なもの、歯科という空間。

結果的に。
相当痛かった。
歯が痛いというより「アゴがもげるから！」という感覚。
悪い噂ばかり聞いていたので
そのぐらい痛いのが抜歯だと思っていた。
でも、ただ単に私が我慢していただけのよう。
歯科医が言う「痛かったら手を挙げてください」という言葉は
ただの気休めだと思っていたのに。
目から涙が出てるのに気付いた助手に
「痛かったら我慢しないで言ってくださいよ！」
と怒られた。
そうか、最近の歯医者は痛くしないのが技術なんだ。
痛いもんだと思っていてなんか損した。
しかしながら、麻酔が効いてる上に口につっかえ棒された状態で
どこが痛いか、どんな風に痛いが説明しろったって。
結局
「アゴら辺がジンジンと痛い。」は「全体が痛い」と変換された。
更に口が閉じないように右側にはめた器具が
途中から私の下唇を挟んでいて、そこがかなりの激痛。
おかしいと思いつつも
「ああ、こっちの方を痛くして左の痛さを紛らわせる作戦か。」
と勝手に解釈した。
その後、医者が「何だ？こっちの腫れは・・・」と言った時点で
またもや私の我慢し損だったと気付く。
おかげで左も腫れれば、右の下唇も血豆みたいのが出来て
もう最悪。
親知らずは奥歯に埋まってて取り出すのに大変苦労したらしく
歯も大きく、結局小さく砕いて取ったらしい。
あの「パキっ」て音が忘れられず。

家に帰る。
痛み止めなんて効きゃしない。
口の隙間からカロリーメイトゼリーを流し込み
口の中に広がる血の味を我慢しつつ
結局2時まで眠れなかった。
明日、休みを取っておいて本当に良かったと思う。
抜歯の恐怖。
右下のヤツもやるのかな・・・やるのかな・・・。