わからなくなってきたんですよ、奥さん。

ISBN:4103974028 単行本(ソフトカバー) 宮沢 章夫 新潮社 1997/05 ¥1,470
(ちなみに文庫も出てます)

買ったのは数年前。
ジャケ買いです。

だって本屋でたまたま書架から出した本の表紙が
こんなんだったら買わずにいられない。<そんなことはないぞ。
タイトルと表紙の妙に、どうもはまってしまった一冊。
その後、わからなくなってくると読み返しているので
読み返し率は
宮部みゆきの「レベル7」の次に来るぐらい高い。

中は、宮沢章夫のエッセイなんですが。
軽快な語り口というか
面白い視点というか
とにかく好きなエッセイリストの一人ではある。
高校の時、朝日新聞水曜夕刊で楽しみに読んでいた連載があった。
それをまとめたものだと知ったのは
この書籍を買ってから、けっこう経ってからだった。
やはりいくら表紙買いといえども
選ぶべくして選んでいるというわけか。

で、なんで今になって、こんな本を出してきたかといえば

わからなくなってきてるからに
他ならない。

雰囲気が悪いことに誰しも気付いているのに
どうにもならないのか
どうにもならないとだろうと思っているのか
どうにかしようとしていないのか

とにもかくにも傍観者が一番楽なんだ。
みんな、それを知っている。

見たい映画が数ある。
「花嫁はギャングスター」
「下妻物語」
「深呼吸の必要」
「幸せになるためのイタリア語講座」
「ルーブル美術館の秘密」
中でも一番見たいのは
「ロスト・イン・トランスレーション」
しかしながら、なんで富士と沼津しか降りてこないんだ。
県庁所在地を甘く見るんじゃない。<意味不明。

あー、厄年でもないのに
何か憑いている感じ。

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